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再び、独習のために




以前から述べていますように、私自身は速読法を一定のレベルまでならば修得可能なものであると、考えています。もちろん、一分間に一万字を保証する事はできないけれど、そこそこまでならば、可能であろうとも思っています。

ところで、独習できると言っている以上、どんな教材が本当に必要なのでしょうか。そこで、今回ある方から、質問を頂きましたので、一度整理したいと思います。

1 本
速読の練習をする訳ですから、本が必要です。まあ、どこの教室の本でも良いとは思うのですが、個人的には独習向きに書かれているのは、新日本速読研究会が出版した速読トレーニングかなという気がします。なぜ、速読トレーニングがよいかと申しますと、この本は比較的教材がいっぱいついているし、量的にも他の教室が出した本と比べると豊富です。

また、問題意識を共有すると言う点に関しては、斉藤先生の本をお薦めします。速読法としての完成度と言う点では異論もあるかとは思いますが、速読法もまた読書の一形態であるわけですし、目的意識を持って本を読むと言う問題意識を維持していく事は大切だと私は思います。

さらに、ちょっと潜在能力開発関係にも興味があるならば、佐々木先生が出した速読の科学も良いかもしれません。佐々木先生のお人柄が分かるような情熱にあふれた本だと私は思います。また、この本を読むと、大体どんなふうに速読と言うものが日本で根付き発展していったのかが分かると思います。

それはともかく、どこの本でも良いので、一冊は用意してください。練習のし始めの頃は、計測用として適切な教材があまりないので、これらの本を計測用の図書として使用しても良いと思います。

2 目の運動用の紙
速読教室が出した本を買いますと、中に通常は目の運動用の紙が入っています。新書版の本を購入された場合は、目の運動の部分だけで結構ですので、拡大コピーされてください。新書版のサイズでは、小さすぎます。せめてB4版くらいはほしい所なので、それくらいのサイズまで拡大された方がよろしいと思います。

最低上記の二つがあれば、速読の修得が独習でも可能となります。あくまでも、可能となるだけなのですが、とにかく理論上可能だし、経験上も可能です。

 

でも、これだけだと少し不便です。そこで、次の教材があると便利な教材です。

1 速読用の訓練ソフト
SRRのおかげだと思うのですが、コンピューターソフトも安くなっています。SRRならば、ただ同然で使用する事が可能ですし、困った事があれば、寺田さんに聞く事が可能です。

また、速読用の訓練ソフトの中には、メトロノームの用に一定のテンポで音を出す機能を持ったものがあります。これらを使い、訓練に励む事が可能となります。

2 一行が比較的短い教材
速読教室が出した教材は、面白みがないと言う場合があります。文章も同じものばかりだと、飽きてしまいます。だからといって、いちいち他の教室の本を買っていたら、お財布が寂しくなってしまいます。お金は寂しがり屋さんだそうですから、速読教室にいるお友達の所へ引っ越しされても困りますし。

そこで、一行が比較的短い教材を自作されるとよいと私は思います。青空文庫などのデジタル図書館に行けば、著作権フリーの教材がごろごろしています。この教材をダウンロードして、エディターやワープロソフトで文字数を設定して読み込み、プリントアウトすれば、あなただけのオリジナル教材が出来上がりです。できれば、文字を少し大きめにしておくと良いと思います。小さい文字は見にくいですし(行間も少し広めがベターです。個人的にはダブルスペースが良いと思います)。

最初の頃は、一行十五文字程度にし、だんだんと行数を増やされるとよろしいと思います。視野が広がるにつれて、文字数を増やせば良いと思います。

少し手間だなーと思ったら、少しお金はかかるけど、簡単な方法があります。それは、週刊誌や新聞などを購入すればよいのです。週刊誌や新聞は、とても読みやすく作られた最高の速読用の教材です。以前も書きましたが、赤旗はその最高傑作でしょう。活字の目に対する優しさは、赤旗が一番かなーと言う気がします。もっとも、内容も一番かというと、そうでもないあたりが残念ですが。

と、こんな感じで教材をかき集めると、大体速読を練習するための状況が整うのです。これをみると分かるのですが、大体どんな教室に通っても、この程度の教材はもらえたり、買ったりしている事が多いと思います(コンピューターソフトや週刊誌はないでしょうが)。

私があんまり教室を変えない方がいいですよ、と言う理由の一つに、どの教室もさほど教材が異なる訳ではないと言う点もあるのです(当然ですが、例外もありますし、少なくありません)。もちろん、見栄えの善し悪しもあるだろうけれど、それでもさほど教材の中身は変わらないと思います。むしろ、問題はその教材の使用法にあると思います。この点が大きく異なる事があるため、教室をころころ変えると、後で自分が損をすると言うケースが出て来るとも言えるのです。



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