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独習する際に



今回、独学で速読を修得されたいと言う方よりメールを頂きました。画家になるための修行中の方だそうです。すごいです。私なんか、絵を描いたら、子どもの落書きと言われています。右脳の発達を促すはずの速読をやりながら、なんでだろ。世の中いかなる事にも例外がつきものです。きっと、私はとんでもない例外に違いありません。

ところで、本題に戻りましょう。速読を独習するために、気をつける事はないかと言う事が、今回のテーマです。 そこで、ランダムではありますが、私が気をつけた方がいいなーと思うことを書き並べたいと思います。


1 飽きないようにしよう
速読の練習は、かなり地道でつまらないものです。いつも言っているのですが、速読の練習を家で練習していると、何も知らない周りの人たちに、ついにみそも発狂してしたのかと思われかねないくらい、変わった事をやっています。それも、見ている人からすれば、退屈極まりない、不気味な練習の数々です。

これは、別に練習を見ている人たちだけの問題ではありません。やっている方だって、「変な事しているよ。俺って、あったま悪いよ」と思いながら、やっているのです。 そこで、地道で退屈な練習を楽しく、そしてできる限り飽きないようにしてやる事が大切です。

その対策法としてですが、まず細切れの時間をうまく利用する事があげられそうです。キム式の様に、記憶をも速読の要素としている教室の場合、普段から看板や吊革広告などを見て、いくつ単語が思い出せるとか、看板の様子を頭の中でイメージ化してみる等の練習を行っていくと良いと思います。また、視野の拡大などを休憩時間などをうまく利用し、広く視野をとる様に、毎日心がけると言う事も大切だと思います。

次に、これは一定費用がかかるのだけど、SRR等のシェアウエアを利用すると言う手もあるでしょう。これでは物足りないと言うならば、新日本速読研究会さんが教室で使用されている物をコンパクトにされた感じのソフト(これは伝聞なので、実際は不明。人が使っている所を見せてもらった事がありますが、結構面白いソフトでした。ちょっと画面が見にくいかなと言う感じはありましたが)を出していますし、確かこのソフトには無料受講サービスと言うこじゃれた物がついていました(必ず購入する前に確認しましょう。私が見たソフトと今のソフトではバージョンも違うだろうし)。 こういったソフトを使用する事で、ちょっとは練習にメリハリがつけられるし、楽しくやれるかもしれません。

最後に、成果が出なかったり、相談する仲間がいないと飽きてしまうので、SRRさんがやっているメーリングリストに参加されてみるとか、いろいろ方法がありそうです。 もちろん、これらの事は必須の事項ではないし、紙媒体のみで速読法を修得する事が不可能ではないと言う事も付け加えておきます。

でも、人間は飽きやすい存在だと私は思うのです。私なんか、すぐに弱音を吐いてしまう方なので、どう練習を楽しくやり、自分のモティベーションをあげていくのかと言う事を、考えていました。だって、つらい練習は誰もやりたくないですよね。


2 目の運動について
この点は、以前からさんざん書いています。目の動かし方に関しては、一部の速読教室をのぞき、かなり熱心に指導されていますし、独習による弊害を指摘する教室も多くあります。

そこで、いろいろ防止策を考える必要があるのですが、一番良い方法は、速読用のソフトを使用する事ではないかと思います。最近は、メトロノームの役割をする機能が入っている練習用ソフトもありますし、目の動き(特に速さを管理する)方を修得する練習メニューもたいていのソフトに入っています。ですから、ソフトを一定使用する事によって、上記問題を回避する事も可能そうです。

3 いろいろな教室の本を混ぜる事をやめよう
速読法を修得した後で、いろいろな教室の本を読む事を、私は悪い事だとは思いません。しかし、練習がうまくいっていないからとか、練習に飽きてしまったから、と言う理由で、いろいろな教室の本を読み、自分に口実を設けると言う事はやめた方が良いと思います。なぜなら、各速読教室はいろいろな癖(傾向)を持っていますので、訳がわからなくなる可能性があると思われるからです。 ですので、どうせいろいろな本を読むならば、一つの教室の本を読まれた方が良いと思います。

もちろん、どこの練習方式に従おうかと迷っている際は、いろいろな本を読み、自分に合った教室を探さなければなりませんが、いったん決めたら本をコロコロ変える事は良くないと私は思います。

ちなみに、SRRはたいていの教室の方法論と親和的です。もちろん、細かい点では反することもあるけれど、まあ問題はないように思えます。


4 刺激を自分で与えよう

自分に刺激を与えると言う事が、私の様に飽きやすい人間にとって必須事項の様な気がします。

ちなみに、そんな飽きやすい性格の方のために、次の方法は結構良い方法の様な気がします。

それは、お試しコースに潜り込むと言う事です。たいていの速読教室は、お試しコースを設定しています。そのコースはただです。ただほど高い物はないと言うけれど、わたしにとっては、ただほど良い物はありません。

ただ、前もって言っておきますが、速読教室が設定しているお試しコースは、あくまでも営業のためと言う目的があります。そこには、営業上手なセールスパーソン(同時に、インストラクターでもある事が多いのですが)たちが待っています。ですので、皆さんがお試しコースを受けると思う動機と、相手がお試しコースを設定している気持ちが違う事を知っておく事は、覚えておきましょう。

また、こう言ったお試しコースをとることで、自分が今行き詰まっている点なども明らかになることもあります。例えば、本来持ってはいけない読書習慣を未だに維持してしまっているとか、音読が十分になくなっていないとか、等々。やはり、話しを聞いているだけでは、分からないと言う要素もあると思うのです。 こんな事に注意しながら、独習者に陥りがちな独りよがりな練習をしてしまうと言う傾向を克服する努力が必要だと思います。

SRRの掲示板を見ると、独習でうまく目標値を達成している方が結構多く見られます(私とは立場が違うので、私のポリシーに反する練習をされている方もいるようですが)。私はこういう方たちの努力に対し、敬意を払うべきだと思います。なぜなら、独習で何かを修得すると言う事は、極めて困難な事だと思うのです。しかし、自分に合う方法論を見つけ、たゆまず焦らず練習すれば、たいていの目標はかなうと思うのです。

私は何も司法試験や公認会計士試験、司法書士試験、税理士試験などと言った難関と呼ばれる試験にまで、努力すればなんとかなく等という無責任な事を言おうとは思いません(多分、これらの試験の場合、運も大きく作用するでしょうから)。 しかし、所詮速読です。本を速く読むという技術を修得するに過ぎません。努力さえすれば、そして頑張り続けるならば、いづれ必ず修得される日が来る事を私は信じています。

皆さんの健闘を心より祈っています。




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