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通信教育でも速読って習えるの



東京にいると速読教室もたくさんあり、選び放題というのが現実だと思います。全国展開している 速読教室の多くは、関東に何カ所もの速読教室を持っているケースが多いですし、カルチャーセン ターに多くの速読教室が講座を持ったりしています。さらに、大手や準大手の速読教室が 資格試験予備校や大学受験予備校さらには塾などとも提携しているため、 かなり多くの選択肢が存在します。

この東京の恵まれた環境と比べ、地方在住の方には速読教室の選択肢すらないのが現状だと思います。 大阪・京都ですら、みそが知っている限り、存在する速読教室は、新日本速読研究会、日本速読教育連盟、 そして「キム式」の速読教室と大手の系列に入っていない速読教室がいくつかあるようです。 となると、大阪・京都ですらこの状態ですので、四国や九州そして東北地方などの方にとっては、速読教 室があればいい方という事になるのかもしれません。

としますと、速読教室を選らぶことはおろか、選ぼうにも速読教室が存在すらしない、という可能 性もかなり高くあると思います。そうなってしまうと、東京に速読を習いに上京するか、それとも 通信教育の速読コースを受けるのか、はたまた自分で本を購入して独習するのか、それでもなけれ ば速読なんか諦める、という選択肢しか残らないという可能性も多々あると思うのです。

そこで、今回は通信教育で速読は修得できるのか、という点について考えてみたいと思います。

ところで、みそが最初に受講した速読のコースは通信教育のコースでした。ちなみに、前も言いま したがこのコースは、このコースは明らかに今から思えば「キム式」のコースでした。一時はかな りその変わった訓練内容にはまり、大喜びしていた、と言うことは以前 も書いた通りです。

で、みそが速読を修得できたのか、と言うと一応結構いい線にいったのではと思っています。それ でも、やはり「キム式」もどきという事で、後そこでやった速読訓練の癖は取るための努力をする はめになりましたが。

それはともかくとして、こうやって考えると通信教育の速読コースにも一定の意義があると思いま す。一番大きな意義は、速読の基本的なベースになる部分が修得することができる点です。何と 言っても最近の通信教育は進んでいて、質問券がついていたりとか、ソフトがついていたりとか、 ビデオがついていたりとか(みその時代はそんな気の利いたものはありませんでした)、となか なか優れものの教材となっております。さらに、速読教室によっては、数回分の教室受講のただ 券までついていたりとなかなかサービスに熱心なようです。

となると、「通信教育も結構いけてる」と言うような気もしてくるのですが、実は通信教育にも かなり否定的な側面があることを述べておきたいと思います。

NBS日本速読教育連盟のホームページを見ると、通信教育では速読は修得できない、との趣旨の 事が書いてありますこれは、極端な言い方なのかもしれませんが、みそには一面の真理のよう な気もします。なぜなら、みそは速読は運動に近いものと考えているためです。つまり、速読は 理屈以上に、訓練が大切なものだと思っているためです。

としますと、あまり空手やサッカーを通信教育で習おうと思う人はいないと思います。確かに、 空手やサッカーのルールを通信教育で理解する事は可能でしょうし、サッカーのチームとしての 動き方を理解する事はできると思います。でも、サッカーを習いたい人がボールをどうやって蹴 るのかをやはり理解したいと思えば、当然誰か指導してくれる人が必要になるのではないでしょ うか。

そう考えると、速読においてもインストラクターに接する機会の多い、教室での受講の方が、通 信教育のコースより優位性があるのかもしれません。

「じゃ、お前さんは結局速読は教室受講でないと修得できないと思っているんだな」、と言われ ると、「それは人によるんじゃないかなー」等と軟弱な意見になってしまいます。実を言うと、 みそは速読は人によっては速読教室の本だけとかソフトだけでも修得できちゃんうんじゃないか なー、と思っています。もちろん、一分間に何万字というレベルでは無理でしょうが、結構一分 間五千字とかならば、安定して読めるようになるのでは、と思ったりもしているのです。

そういった才能のある方は通信教育のコースの選択を誤らなければ、結構うまく速読を修得でき るのではないか、と思うのです。また、必要性の側面からしても、地方の方に上京してまで速読 を習え、とも言えません。本当は速読教室がもっと地方にもいっぱいできればいいのでしょうが、 そんなことは無理でしょうし(追記を参考にして下さい)。

と言う事で、みそとしては通信教育での速読の受講については、一定留保付きながらも、その意 義を認めざるを得ないというのが正直な所だと思います。


注 日本速読教育連盟の速読理論は目の動かし方に極めて重点が置かれていると思われます。と しますと、当然一人での受講は困難になります。これに対し、新日本速読研究会の速読法やSR S等の速読法からすると、別に通信受講でも結構修得可能なような気がします。

追記 速読教室が出しているソフトに関して、SRRの寺田さんより批判がなされています。確 かにその通りの批判のような気がします。でも、寺田さんは気付いていないかもしれませんが、 あのソフトは結構あの速読教室の理屈にあったソフトとなっております。としますと、ソフトと しての完成度は低いですが、速読用の練習台としては結構良くできているのです。



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