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記憶術って何



記憶術って効果があるのか、というメールを頂きました。みそも少し記憶 術のコースをお手伝いさせていただいた事があるので、若干ですが、まと めてみたいと思います。

記憶術と言うと渡辺先生という立派な先生がいらっしゃいますので、彼が お書きになられた本を読まれるとよいと思うのですが、基本的に現行の記 憶術は2種類に分かれると思います(以前読書王国内で書いたとおりです)。

二つと言うと異議がある方もいらっしゃると思うのですが、基本的にみそ の目から見ると二つに分かれます。第一の立場は、イメージを膨らませる 事を基礎とし、イメージを連鎖させる方法や、ペグ式と呼ばれる方法をと る渡辺先生に代表される立場です。基本的にみそから見ると、この方法は 渡辺先生のまとめられた方法の修正形式はかなり多くありますが、ほとん どが渡辺先生の主張される範囲内に留まっている気がします。

この方法は決して悪い方法ではありません。ところが、問題も少しあるの です。これはみそがいた速読教室でも、みそがよく言っていた事なのです が、この方法は現実的にあてはめ、使用する事が極めて難しいのです(同 趣旨の見解として 松岡 頭がよくなる催眠絵本)。

記憶術をやりたいと言う方は、受験生(資格試験や高校そして大学)の方 に多いのですが、「どうやって記憶術を使うんだよ」となると結構難しいん ですよね。

例えば、ペグ式と呼ばれる記憶法があるのですが、このペグ式は前もって「 基礎表」と呼ばれる覚える対象と結びつけるものを使用します。ところが、 この基礎表を作ることが、まず面倒だし、そして基礎表を作ったとしても、 この基礎表といかにして暗記する対象を結びつけるのか、が結構大変な作業 です。

もちろん、イメージが常に豊かにわき出る方にとっては、この基礎表作りも、 イメージをわかし暗記していくことは大変ではないのかもしれません。しか し、世の中そう言った人ばかりではないし、またそもそもこの基礎表を暗記 しなくてはならないとなると、結構大変な作業でもあるわけです。

ただ、別にここで渡辺式の記憶術を否定するつもりもありません。この方法 は、極めてイメージが豊かな方にとっては有用です。ただ、結構大変な作業 であることは覚えておいて頂いた方がよいと思います。特に、この方法を使 用する場合、できる限り「突飛」な連想が必要となります。こういった発想 ができる方にとっては有用な方法ですし、そうでない方は突飛な発想をする 訓練やイメージを豊かにする訓練が要求される事になるでしょう。

次に、もう一方の方法は何かというと、ペグ式などを用いない方法です。例 えば、頭によい食べ物をとるとか、速聴とか、さらには催眠絵本を用いると いう方法があげられます。これらの方法は、基本的に渡辺先生が主張される 記憶術の限界を越えるという事が一定配慮されていると思います(速聴は除 く)。

一応、みそはそれぞれの方法を試してみてはいるのですが、速聴と催 眠絵本は効果があるような気がします。ただ、渡辺先生たちが主張している 記憶術と異なり、これらの方法はメキメキと効果が現れる訳ではないので、 はっきりと確認ができないところが難点です。特に、頭がよくなるビタミン B12とか、銀杏の葉っぱとかを飲んだ事もあるのですが、頭がよくなった 様な気もするし、そうでないような気もします。催眠絵本に関しても、記憶 力が異様に高まっている様な気もし、効果はあると思うのですが、こうメキ メキと言った効果はみその場合、確認できませんでした、と言ったところが 正直な感想です。

としますと、どちらの方法も一長一短の様な気がします。ですので、この 両者をうまく分野別に分けながら使用していく事がベターのような気もしま す。特に、ものによっては、あえて記憶術を使う必要がないものも、あるわ けです(例えば、英単語とか)。そう言った場合、記憶術のノウハウを使い、 分類する事は大切かもしれませんが、何も無理して記憶術を使用し、ゴロ暗 記をしてみる必要もないでしょうし。

ようは、時と場合をわきまえながら、これらの方法をうまく取り入れていく 事こそが、上手なお金と時間の使い方だと思います。




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