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音読を越えるために




どうもメールを頂く方から、この音読の壁を越えられないでいる方が非常に多く感じられました。教室に通われている方から、そうでない方まで、いろいろな方より、この点での質問を頂きました。実は、音読を越える(いろいろな言い方があるようなのですが、私は音読を越えると呼びたいと思います。みそ用語です)と言う事が、速読教室に通うメリットの一つとなります。

だから、この点をうまく指導できない教室と言うのは、あんまり私は感心しません。とは言え、いろいろ事情があるのでしょうから、教室を責めるばかりも行きません。だって、受講生の方の側に問題がないとは、言い切れませんし。ただ、個人的な経験から言うと、ここでつまずく受講生の方を私はほとんど見たことがないのです。もちろん、私のいた教室の方法論が良かったせいなのか、それとも私の個人的な資質のなせる技(あるはずもないのですが)なのか、はたまた単に私が受講生の方に恵まれていた(これはかなりの確率でありそうです)からかもしれません。とは言え、あんまり偶然が重なるのも変なのですが、とにかく私の実感から言うと、音読を越えると言う事は、それほど難しくないと言うのが、実感です。

ところで、音読を越えると言う事は、単に音読=音声化をやめると言う事です。この音声化とは、頭の中で、音声化する事もやめると言う事です。ですから、音読という事は、朗読と言う事ではないと思っていただけると幸いです。

じゃあ、この音声化と言う行為をいかにやめるかなのですが、これは習慣なので、なかなかやめられる物でもありません。特に、本を読む事が嫌いと言う方の場合、なかなかやめられないのです。私の様に本を読むことがすきと言う方にとっては、この壁、実は極めて低い壁なのですが、本を読むことが嫌いだという方にとりましては、以外と高い壁だったりするのです。そこで、この壁を破るための工夫が必要になります。

まず、私が今いけてるなーと思っている方法は、SRRの単語を反転させて表示させる機能を使用する事です。一番速いスピードにして、とにかく見ている事です。あのスピードだと、たいていの方は、見ることはできても理解する事はできません(理解したいなーと思ったら、首を横にすると良いです。私はそうしていました)。ポイントは、理解できないけれど、とにかく見る事なのです。文字を見ても、音声化しようとせず、とにかく見続ける事。これが大切なのです。

音読を越えると言う事は、速読の基本である=視読を成し遂げるための基本段階を作る事に他なりません。ですから、単語を見るたびに音声化すると言う習慣をやめて頂けないと困るのです。だからこそ、この練習はほとんどの速読教室で行われています。ところで、この見ると言う事を徹底するために、一番良い方法は、理解できなくても、見ていられると言う習慣を作るしかありません。だからこそ、SRRがもっている単語を反転させ表示させる機能がとても使えるのです。そして、表示させる単語も、最初は少なくても構いませんが、徐々に増やしていく事が大切です。そして、一番速いスピードで、見続ける。これが今ある既存のソフトの中では、一番の方法だと思います。
じゃあ、コンピューターがない場合、どうするんだ、と言う話しになりそうですよね。それに、マックの人の場合。今だとLINUXの場合もあるでしょうし。

そこでなのですが、紙媒体を使った練習法を考えてみたいと思うのです。コンピューターがなくて、紙媒体を使うとなりますと、必要なものはいくつかあります。基本的には、どこの教室の本でも良いから買ってきて音読を越えると言う部分を見て、その練習を実践するだけという話しもあるのですが、それだけだと退屈してしまいます。

そこで、以下の教材をそろえてみましょう。

1 少し速めの音を聞いてみる
 実を言いますとこの方法は、ベストとは言い難いのですが、とは言え少し速めの音を聞くことで、頭が速い動作を行う事になれると言う効果があると思います。それ以上の効果はないので、どこかのSSIさんが出している高価な教材は買う必要がないと思います。本についている付録だけで十分です。また、ソニーから出ている2倍速のテレコを2倍速で再生し、この音をラジカセで録音して、さらに2倍速で再生すると言う方法もあります。とにかく、必要なのは速い音を聞く(それも、本を朗読しているものを聞く)と言う事だけなので、それだけで構いません。

2 本を逆さまにしてぺらぺれめくってみる
 これは、新日本速読研究会さんの本に書いてあった様な気がするのですが(別の問題を扱う物として、書かれていたと思います)、とにかく逆さまにして本を見ると言う習慣をつけましょう。それだけで、結構です。

ところで、お薦めの教材はどこか、と言いますと、私は新日本速読研究会さんの速読トレーニングをお薦めしています。別にどこの本でも良いのですが、この本は教材がたくさんついているので、一番かなーと言う気がしています。もちろん、音読を越えると言う練習に関しては、どこの教室の本を買ってきてもあまりかわりません。この点に関しては、どうもノウハウがあるとは思うのですが、公開されているものに関してはほとんど内容が変わらないと言う感じがします(つまり、公開されたものに限れば、優劣がありません。優劣をつけるとすれば、SRRがベストになると思います)。

紙媒体のみで行う場合、基本的に教室が推薦する方法をメインにして、それを補う形で、1と2の方法をさしこんでいくと言うのがベターだと思います。コンピューターを使用する場合も、この点は同様なのです。

肝心なのは、要領よく、速読教室やシェアウェアなどをうまく混ぜながら、速読を修得していくのがベストだと私は思っています。特に、資格試験受験生の方の場合、学ばなければならない事は速読ではないはずです。だからこそ、速読を従としていくと言う姿勢をお忘れにならないようにしていただけると幸いだと思います。

追記 上記の単語を反転させ表示すると言う機能を寺田さんがどの程度重要視されているのか、私には分かりません。私がSRRが一番ですよと言う理由の一つは、コスト面以上に、単語を反転させ表示させる機能を持っているためです。この機能こそが、他のシェアウェアとSRRの優劣を完全に決定している機能であり、さらに新日本速読研究会のソフトに唯一追随する可能性をSRRが秘めていると私が考える理由でもあります(逆に言えば、SRR以外は速読訓練用ソフトとして、未だ商用−速読教室での使用−に耐えうるものとはなっていないと私は思います)。

なお、新日本速読研究会より分かれたと言う噂があるSP速読学院さんのソフトに関しては、私はまだ見たことがないので、何とも言えません。ひょっとすると、SPさんの方が新日本速読研究会より良いものを作られている可能性もあるし、ここら辺は見てみないと何とも言えない所の様な気がします。



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