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再び、教室を選ぶ際に(迷った時は)

 

時々というか、結構多くあるのですが、どこの速読教室に行ったら良いか決められないと言うメールを頂く時があります。結構、速読教室の種類も多いので、決めるのが大変なのは私にも分かるのですが、大体私は同じお返事をするようにしています。

それは、迷っているうちは教室に通わないと言う物です。迷っていると言うのは、例えばNBSとSRSどっちにしようかなーと迷っているという場合もそうですし、どこの教室に行こうかまだ何のアクションも起こしていないと言う場合も迷っている事にしています。

なんて冷たいいい加減な奴なんだと言うご意見もあると思うのですが、私はいつも同じ答えをする様にしています。以前は、××教室はこういう特性を持っていて等という事も書いていたのですが、私のホームページに来て下さる方たちは既に2ちゃんねるやSRRの掲示板などで、教室の特性などについては学習済みの様ですから、今更私が同じ事をぐだぐだ言うのも良くないと思いまして、このように答えるようにしております。

迷っているうちは、教室に通わない方が良いと言うのは、別に教室に行くなと言う事ではなくて、もっと色々な教室をのぞいてみるとか、教室が出した本で実際に訓練してみるとか、ネット上で色々な噂を検索してみる(dizzyさんの所に行ってみるとか、くろのさんの所で相談を持ちかけてみるとか)、色々な情報を集めてみる事も良さそうです。あんまり情報集めばかりしていていもしょうがないとは思いますが。最低でも、色々な教室に行ったりとか、教室が出した本を実際に買ってみて、訓練を試してみる事はやった方がよさそうです。

Dizzyさんが言われるおりますように、結構速読教室でそれなりの成果を上げようと思ったら、かなりの金額が必要となります。私自身は最低でも十万円くらいのお金が必要となると思います(要はそれ以上かかると言う事です)。教室によってはもっと多くの金額を必要とする事もありますし、石橋を叩き割る位のつもりで、教室探しはやった方が良いと思います。数十万円のお金を支払ったのに、あまり芳しい成果を上げられなかったと言う方もいらっしゃるようですから。十万円が高いのか、安いのかは、それぞれご意見の分かれる所だと思います。個人的にと聞かれますと、二十万円弱が限界かなーと思っています(私ならそれ以上は絶対に払いませんから)。

大金を払う覚悟があるぞーと言う方で、教室を探そうと思いますと、ある程度探し方のラインがあると思います。一応この間書いて来たことの焼き直しに過ぎないのですが、一応書いてみます。

教室探しのポイントなのですが、まず何をもって一万字とか、数千文字と言っているのか、良く聞いた方が良いと思います。はじめて読んだ本を基準にしているのかと言う事も問題になると思いますし、もう一つはどの程度の本に対して、どの程度の内容の理解を目標にしているのかと言う事も問題になるでしょう。大体内容が分かるくらい(荒い筋が取れる位)を最低の目標にしているのか、それとも何度も読んだ本で見るだけで一万文字を最初のゴールとするのか、児童書でやっているのか、訓練の本が固定されその本を対象としているのか等あると思いますので、ちゃんと確かめておく事も必要かと思います。

次に、どういう読み方を基本としているのかと言う事も問題になるでしょう。今までの読み方を基本とする教室もあれば、ある程度読み方その物を破壊していく傾向がある教室もあると思います。ブロック読みに対する嫌悪感や不信感がある方が、複数行読みの教室に行くと不幸が訪れる可能性がありますし、普段から複数行で読まれる方が複数行で読む教室に行かれてしまうと、速読に対する不信感がお互いに醸成されるだけだと思います。

どうでも良い事ですが、情報を摂取するという傾向が強い教室ほど、どちらかというとこの間の読み方を破壊していく傾向があります。フォトリーディングや斉藤先生の教室などが良い例でしょうし、ある程度普段の読み方を破壊するという意味では、ブロック読みや複数行読みもこの仲間に入るのかもしれません。


もう一つという事で言いますと、一体費用がどれくらいかかるのか、と言う事を確認した方が良いと思います。教室は最低ですむ費用については教えてくれる事が多いのですが、最高でいくら位かかる可能性があるのかと言う事については、教えてくれる事はあまりにないかもしれませんが(NBS等はこの点が非常にクリアーだという話しを聞いた事があります。さすが、佐々木先生です)。一応目安で言いますと、ゴールがない教室と言うのは、当然の事ですが費用が上がる傾向があります。当たり前の話しかもしれません。ゴールがないのですから、ずっと教室に通っている人もいるわけですし、途中で来なく来なくなる人もいるわけです。もっとも、こういう教室は受講することを強制されることがほとんどないので、自分でゴールを決めないといけないリスクと責任を負う必要が出てきます。

これに対し、段階制のコースを引いている教室の場合、ある程度の目安をコースから見ることができます。SRS等がこの手の教室にあたるでしょう。どの程度スピードがどの程度費用で実現できるのかと言う事が、見ると分かると思います(あくまでも平均的なまたは理想的な受講生と言う事でしょうけれど)。ここら辺の事情は外部にいる人間にはなかなか分かりにくい所もあります。

迷っている位なら教室に行かない方がよいと言うご提案と同時に私はいつも同じもう一つの提案をしています。それは、SRRのソフトを使って自分で練習するか、タントさんのプライベートサーバーにでも参加されたらどうでしょうかと言う事です。以前はSRRだけだったと思うのですが、今ではタントさんの所もあるので、二カ所ご提案させて頂く様にしております。どなたからも、お金も何も頂いておりませんので、皆さんがどちらに参加されようが私のポッケには何も入ってきません。両者とも、間口の広さと、参加すると楽しそうと言う事で、お勧めしているに過ぎません。

SRRは実績もありますし、ソフトを使うだけならば無料ですから、間口の広さと言う点では、ここに勝るところはないでしょう。また、実績という点でもネット上に関して言えば、この教室に勝る所はない訳ですから、なかなか良いチョイスではないかと思います(ネット外に関しては、SRRは開示しているのですが、他の教室が全面的に開示しているわけではないので、何とも言えません)。

これに対し、タントさんのプライベートサーバーに関して言いますと、二四時間開いていないと言う事がデメリットでもありますが、一応教材なども整備されつつありますので悪いチョイスではないかと思います(自画自賛です)。また、寺田さんが運営されているSRRよりも、タントさんのプライベートサーバーの方が同好会や互助会の色が強く出ています(タントさんの趣味で運営されているので、当たり前なのですが)。

寺田さんは現役のプロなので責任感があると言えますし、プロである結果、オリジナルな方法と言う事がどうしても強く支配する傾向にあると思います。当たり前の話しです。寺田さんが、「あのやり方も良いよ、このやり方も良いよ」と言い出したら、その方が変ですから。タントさんの方はどちらかというと教室を隔てないと言う形で運営されています(私色やタント色に傾斜してはいますが)。また、××教室の先輩に会うこともできそうですし、その教室の噂も聞けそうですから、結構良いかもしれません。もっとも、タントさんのプライベートサーバー自身が互助会の色が強いので、当たり前の話しです。もっとも、古いメンバーが中心となって運営されていますので、色は出まくりと言うのはあると思いますが。

ソフトが好きだという方は寺田さんの方がよいと思うし(以前も言いましたが、シェアウェアの中でSRRを超える物は存在していませんから注)、PCソフトは嫌いだと言う方はタントさんの所にお出でになれば良いだけの話しだと思います。また、オフラインの接点が欲しいという方は、寺田さんの方をお勧めします。今の所会員数が千人(一万人だったかもしれません)を超えない限り、タントさんの所ではオフラインの催しは行われないそうですし(つまり、半永久的に行われる見込みはありません)。

更には複数行読みが好きなんだと言う方は、タントさんの所の方が良さそうですし、複数行読みなんか信じられないと言う方は寺田さんの方が良さそうです。個人的な好みの問題ですから、ここら辺はどうしようもありませんし、私も変えろ等という事を言うつもりはありません(一応、複数行読みを前提としない読み方の教材を作成しようとは思っているのですが、アップすると深刻な問題が発生しそうな感じがします)。

どちらも無料となっていると思いますし、どちらをご利用されるのも自由だと思います。ただ、一つ勘違いしない方が良いことは、どちらの方を利用するにしても、間口の広さ=簡単に習得と言う事ではないと言うことは、覚えておいた方が良い様な気がします。簡単に習得できる事は悪いこととは思わないし、良い事だとは思うのですが、やっぱりそれなりに練習しないと、うまくなるはずもありません。

プライベートサーバーのメンバーの方を見ていても、非常に皆さん練習熱心です。ある方は一万字以上教室で読まれる様になってから、より深く読もうと言うことで参加されている方もいます。また、ある方は一からやろうと言うことで参加されておられます。通信教育と同じ形態でプライベートサーバーも運営されているため、直接の指導が行えないと言う弱点を持っていることは変わりありません。とは言うものの、大きな進歩はなかなかないかもしれませんが、自己啓発の名前に相応しい進歩がそこにはあるような気がします。確かに、教室に通うことで大きな進歩を果たす事は可能だと思いますが、こういうゆったりとした進歩の仕方があっても、良いのではないかと思ったりも同時にしております。

結局は、様々な条件をどう考え、選択するのかと言う事でしかありません。教室に通うと言う事はそれなりに大きな選択でもあります。迷う事は悪い事ではないと思いますし、色々な教室を回ってみるのも遠回りかもしれませんが、良い事の様な気がします。

どの教室ややり方を選ぶにしても、最後の責任をとるのは自分です。教室側が皆さんにお返しできるのは、最高でも受講料だけでしょう。失われた時間も、皆さんの自信も戻ってくるはずもありません。趣味で運営されている物に参加するもよし、商用目的で運営されている物に参加するのも、皆さんの選択肢の一つだと思います。

良く考えてお選びになることを心からお勧めします。

2002年10月01日 公開

注 PCソフトのどれがよいのかと言う事については、今度公開しようと思っています。一応なのですが、私は初心者はSRRが一番良いと思います。機能が充実していますし、飽きないように設定さていますので(寺田さんが自覚されてやっているのかどうかは分かりませんが、非常に似た効果を生み出す訓練を多角的に追求される様な印象を受けます。同じ事をダラダラやらないので、飽きないと言う事です)。

ただ、よその教室に通われている方の場合、少し「親切」過ぎるかなーと言う気がしています。また、ある程度速読教室に通われて、成果を上げてしまった方の場合、多機能さが裏目にでると思います。どこかの教室の様に、あまりに単純にしてしまうと飽きてれしまうし、教える側にとりましては、単純な方が良いのですが、一人でやるときあまりに単純だとかなりつらくなってしまうので、ここら辺は難しい所があるのだと思います。

もし、私が今自分の訓練で使うとすると、新日本が初期に出したソフトを使うと思います。どうせ高速表示させる訓練でしか使わないので、あれが楽で良いんですね(もっとも、お金を払ってまで使いたいとは思わないので、使う事はありませんが)。でも、あれを初心者に勧めるのは気が引けてしまうので、頭が痛い話しなのですが。

以前書いた物と少し感想が変わっている感じがするのは、私の意見が変わった事とこの業界自体が変わったと言う事の両方があります。良い方向に変わったのかどうかは、私には分かりませんが、すそのが広がったなーと言う感じだけはします。


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