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なんでSRRを誉めるの?





この間、何回もこの質問を頂いておりましたので、お答えしたいと思います。

私と違い寺田さんは立派な方なので、私が誉めた所で何の意味もありません。ただ、この趣旨のご質問が続いておりますので、今回お答えしたいと思います。大体、私と違い彼は立派な人であり、私ごときが彼のソフトを評価しようが、しまいが、他の速読教室の立派な創始者の先生方と同様、私が尊敬していると言う事自体は動かないのでしょうし、他の方からの尊敬は揺らぐこともないでしょうけど。

まず、私がSRRを評価する最大の理由は、今のところフリーウェアやシェアウェアと言う形で公開されているソフトの中で、商用に耐えうるソフトと言うソフトは、SRRのみであると考えています。

そこで、私が商用に耐えうるソフトと思っている条件が問題になりますね。もちろん、私は、いくつかの条件があるのですが、その条件の一つが、訓練の中に、その方法論の全てを象徴していることだと思います。もちろん、これは見る人やそのソフトを使用する人によって異なる点だと思うのですが、私にとりましてSRRは少なくともこの条件を有していると思っています。

元々、SRRは寺田さんが書かれていますように、新日本速読研究会のソフトに対する否定的な感覚より始まっています。当初はジョイント式のソフトのあまりの見た目の悪さからスタートしたと思いますが、寺田さんのキム式や新日本速読研究会の方法論自体の検証などの努力もあり、現在の形になってきたのだと思います。

つまり、SRRはキム式を批判的に摂取し、さらにキム式を批判的に摂取した新日本速読研究会の方法論(ジョイント式)をさらに批判的に再摂取した速読法であると言えると思います。もちろん、このような改良型の速読法(再摂取型の速読法)には問題がないとは言えません。私が見る限りでも、他の速読法と比べ、体系そのものや他との速読法の差異がどうしても曖昧な形になるケースがあると思います。まして、寺田さんご自身が、速読教室のインストラクターとして専門で教えていた方ではありません。そういう中で作り出された速読法であるが故に、問題点が決してないと、私は言うつもりはありません。

とは言うものの、寺田さんがお作りになられたソフトは、極めて優れた物であると私が思うのは、先ほど言いました、方法論そのものを象徴する、つまりキム式とジョイント式を親に持つ方法論を象徴する訓練プログラムがソフトの中に入っているためです。そのプログラムとは、単語を反転させ表示した物を眺めている訓練なのです。このプログラムの存在こそが、他のソフトとSRRの一線を画する物、つまりSRRが単なる模写ではなく、独自のソフトであると言う事の証だと、私は思ってます。私がもし今SRRを使用し、誰かに教えろと言われたら、この訓練を中心にし、教えると思います。

ところで、いろいろな方より頂いたご批判の中で、一番多かった物は、SRRより使いやすいソフトはいくらでもあるではないか、と言う物でした。でも、私からしますと、使いやすいか否かは、そのような他と完全に一線を画する様な機能を持ったソフトこそが、初めて問題にされる問題であり、それ以前の物は評論の対象にもならないと思います。

私が言いたいことは、未だ他のソフトは独自の方法論を模索中の段階であり、未だ模写の段階を越えていないと思うのです。もちろん、SRRより使い勝手の良いソフトと言う物は存在しています。私自身も使ってみたのですが、良くできたソフトだなーと思うソフトはありました。しかし、そのソフトにしても、肝心な目の運動に関して重大な誤解があったり(これは、速読の事を知らない方がソフトを作成したために起きた典型的な弊害だと思います)、残念な事に新日本速読研究会を越えるような可能性を秘めているとは少なくとも言えませんでした。

また、このSRRが持っている機能は、他の速読教室に通われている方でも使用可能な物であるばかりか、使用する事が推奨されるべき機能でもあると思います。新日本速読研究会やSRSに通われている方や通信教育で速読を習っている方が自習用に使用する事が可能だと思います。元々、SRRがキム式とジョイント式を批判し、改良して現れた速読法であるため、これらの速読法とも親和的であるばかりでなく、極めて有効な手段だと思います(特に、文字データを入れ替える事が可能な事が、SRRの優位性をより強化するものとなりうると思います)。

要は、私が速読用のソフトとして優れていると思うソフトは、その速読の指向性を一目で見て分かるような機能が、最低でも付いている事を条件としているのです。このような機能がついていない限り、結局他の速読法の模写の領域を出ないのであり、独自性と言う物を見いだすことができないと言うのが、私の率直な感想なのです。

注 とは言うものの、この問題はいずれ解決される物だと思います。SRRを使用した速読教室が今回沖縄で開講される事になりました。受講生の方からの情報をフィードバックする事によって、随分事情が変わってくると思います。まして、玉城さんは随分ご自分でも教育学や心理学を研究されている様ですので、問題はやがてクリアーとなるでしょう。

 

 


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