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視野を拡大するために



「真面目に練習しているのにスピードが上がらない」と言う相談をこのホームページを開設してから、 私は何回か受けました。

もちろん、皆さんの状態が私には直接分からないので、全ての方に適切なアドバイスをできたかどう か、は分かりません。中には、的はずれの答えをしてしまったのでは、等と日々恐れています。

しかし、一つはっきりしている事があります。そう言う質問をされる方の多くが、私が言ってきたように、 完全に練習不足です。一日五分も練習しないで、そして毎日練習しないで、速読が修得できるはずない、 と私は思うのです。きちんと毎日、インストラクターから与えられた課題をこなす、これが速読修得へ の第一歩であり、それを行わずして、速読が修得できるはずもないのです。

じゃあ、毎日練習しているのに、それでも練習不足というのか、と言う声が聞こえてきそうです。確か に、多くの方は練習不足と言えるのですが、中には練習してもなかなかスピードが上がらない方がいる ことは事実です。

では、なぜスピードが上がらないのでしょうか。練習もちゃんとしているし、速読教室にも必ずきちん と来る。にもかかわらず、なぜ。

その理由の一つに、私は視野の拡大に関する問題があるのでは、と思っています。多くの方はネックに ならない場合が多いのですが、中には視野が平均よりもかなり狭い方もいるのです。もちろん、狭いか らと言って病気だとか、そう言う問題ではないのですが、とにかく視野が通常より狭い方がいるのです。 そして、視野が狭めの方は一般的に言って、なかなか視野が拡くなりません。これは通常の生活態度に よるものなので、拡げると言ってもなかなか拡がる物ではないのです。

「じゃあ、お前さんは、視野が狭い人は速読は修得できないと言うんだな」と言われてしまいそうです。 だって、私は以前速読を修得するには、視野を拡大していく事が非常に重要な事だと言ってるんですか ら。

でも、正確に言いますと、決してそうではないのです。視野は必ず病気でもない限り確実に拡がります。 ただ、通常よりも時間がかかるだけなのです。なぜなら、視野が狭いという事は主に生活習慣に原因が あるからです。

例えば、本を1文字1文字大切に読もうとする方は、一般的に視野が狭いと言えますし、ワープロやコ ンピューターを良く使い、誤字の訂正などをされている方等は比較的視野が狭い事が多いと思います。

では、そう言う方が視野を拡げようと思った場合、どうすればいいのでしょうか。これは実はそんなに 難しい事ではないのですが、時間がかかります。なぜなら、習慣を改めるという事は時間がかかるもの だし、癖がそう簡単に直れば、世の中苦労がありません。ただ、この習慣を改める事は以外と簡単です。

まず、仕事を辞めるという選択肢もあるのですが、そうしてしまうとご飯が食べられなくなりますし、 速読を修得する意義が半減してしまいます。そこで、次の事を注意してやられて下さい。

  1. コンピューターなどに長時間向かい校正などをされる方の場合、1時間毎位に、視野を広くとるよ うにされて下さい。例えば、コンピューターから目を離し、目を外に向け、視野をひろーくひろーくと ります。そして、自分が一番拡がったなーと思ったら、その状態で五秒くらい維持して下さい。そして、 また普通の状態にゆっくり、ゆっくり戻していきます。三回くらい、繰り返してみましょう。尚、この 休憩はコンタクトをはずしてやって下さい。

  2. これだけだと、まだ不十分です。バスや電車に載って通勤されている方は、窓から見える景色を使っ て練習してみましょう。例えば、少し視野を広めにとり、景色を眺めてみる等、目が疲れない程度にやっ てみて下さい(絶対に、目が疲れない程度にやりましょう)。一日、一分でもいいので、意識して景色を 少し広めに取るようにされてみて下さい。目が痛くなるまでやらないで下さいね。

  3. 普段、新聞を読む際にも、少し工夫して練習をしてみましょう。速読教室で習ったノウハウが利用で きないか、等を意識して本を読まれるようにされて下さい。特に、視野が拡大されていない場合、新聞や 雑誌が練習の対象になるベストの副教材になることが多いです。ですので、新聞や雑誌の場所を決め、一 回きちんと読み、その後に何回も何回も繰り返し、速読教室で習った読み方をしてみて下さい。ポイント は音読するのではなく、見るようにして本を読んでいく。そして、リズム良く、読んでいきましょう。大 体読んで分かる程度で結構です。

  4. これらの諸練習が、皆さんが通われている速読教室の指示に矛盾対立する場合、練習をしないでくだ さい。また、目が痛くなる等した場合、お医者様に行かれて下さい。


確かに、速読を修得する際に、視野が拡がらないという事は最大のネックになると思います。これは、キム 式であろうが、何式であろうが、多分同じ事だと思います。

しかし、どんなに時間がかかろうが、また他人よりどんなに受講料を払う結果となったとしても、最初に 進歩が早かった方より、大きな成果を収める方は以外と多い物なのです。決して諦めない、そして他の方 より努力する。これこそが、速読修得への唯一の近道であり、そして大きな成果をかちとる方法だと私は 考えています。

注 あくまで、この事は一般論に過ぎません。当然、多くの例外もあるでしょうし、こう言ったことに従事 されていなくても、視野が狭いという方はいくらでも、いらっしゃいます。ですので、私は編集者だが、速読に むいていないのか、等とは思わないで下さい。


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