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行き詰まった時に



全ての受講生の方がなるとは限らないのですが、時として受講生の方の本を読むスピードが上がらなくな る時があります。大体、3000文字とか、7000文字とか決まった時に起こることが多いようです。 そして、このホームページを開設して以来、様々な教室に通われている方から、どうやったらもっと速く 読めるようになるのだろう、と言う質問のメールを頂きました。もちろん、みそはその方たち全てのと ころに行って、速読の指導を行う訳にもいきませんので、今回は多分全ての方に共通するであろう克服 法について書いてみたいと思います。

では、なんで3000文字や7000文字という速度でつまずくのかでしょうか。

この理由は新日本速読研究会が出版した本を見ると明らかです。つまり、視野の拡大が未だ不十分な事を 原因とした目の動きの問題によって起こる現象だと私は思っています(川村 速読トレーニングなどを参照さ れて下さい。特に、川村氏が速度ごとにまとめた目の動きに関するところを熟読されて下さい)。

ところで、どうやってこれを克服するのか、というのは結構難しい問題の様な気もします。だって、受講 生の方はあまりに足踏み状態が続くと焦ってくるし、インストラクターはそれが分かるので焦ってくるし、 さらにこの両者の悪循環により、ますます読書のスピードが向上しないという事態を招く事すらあります。 そして、結局速読教室に受講生の方は来られなくなるという、恐怖の悪循環構造があるわけです。

そこで、いかにこの問題を克服するかは、極めて大きくそして難しい問題であると思います。今回は、み そなりのこの克服法を書いてみたいと思います。

  1. 他人と自分を比べない。
    他の受講生の方と比べて「自分は劣っている」とか、「なんで他の奴はうまくいくんだ」なんて考えても あまり意味がありません。むしろ、焦りばかりがこうじて、逆に速読の訓練を阻害します。
    そこで、みそからの提案なのですが、他の人と自分を比べるのは、絶対に止めましょう。例え、その人が 今自分より速く本を読んでいたとしても、最終的にはあたなの方が速く読んでいるという可能性は多々あ ることです。要は、目的達成までに何年かかったかではなく、目的が達成できるかどうかが、かが問題な のです。

  2. 焦ったり、ムキにならない。 「焦ったり、ムキになるな」と言われても、高い受講料をとって何を言ってるんだ、この馬鹿という感じ かもしれませんが、ムキになってはいけません。とにかく、焦ったり、ムキにならず、リラックスする。 これが速読修得の一つの方法です。
    特に焦ってしまっている場合、この対処が難しいんですね。ムキになると言うことは時として、必要な場 合もあるわけですが、焦りだけは必要となるときがありません。
    みそは、あんまり焦ってしまってどうにもならない時は、速読の事からいったん離れる方がいいのでは、 と思っています。例えば、週二回通っていた速読教室を一週お休みするとか。普通に本を読んでみると か。
    特に、普通に何気なく本を読んでみるという方法が一番かなーという気がします。そうすると、いかに 自分が速く本を読めるようになったのか、気付くのではと思います。

  3. 練習をする。
    これは毎日やっていただきたいのですが、一日一回では足りません。何分で本が読めるか、という時間 を計るという行為は、別に一日一回でも結構ですが、視野を広げるとか、目の運動などに代表される練 習は、必ず一日何回も行いましょう。但し、絶対に連続かつ長時間行わないのがポイントです。例えば、 一回五分を1セットとして、一日五から十回に小分けして二セット行う、といった感じ です。
    メール下さる多くの方の内、明らかに練習不足であると思われた方も、数多くいました。
    また、記憶を要素とする速読教室に通われている方の場合、ちゃんと記憶の練習を上記と同様に行いま しょう。特に、写真記憶は毎日の練習を行わないとなかなかできるようにはなりません。駅のホームで、 掲示板に何が書いてあったか、思い出してみるとか、日常の行為の中に訓練を取り入れていきましょう。

  4. 自分の教室を信じよう。
    とにかく、自分の教室を信じてみましょう。この間、みそはいろいろな速読教室の本を読んだり、直接 教室に行き、速読教室を選ぶべきだ、と言ってきました。それは、自分の適性をしるという観点がある と言う事を意味している事はもちろんですが、他に自分で選んだ速読教室を最後まで信じる必要性があ るためです。
    自分が自分の責任において選んだ速読教室です。絶対に最後まで、その教室を信じましょう。
    もちろん、結果として残念な場合もあるかもしれません。その場合、何を失敗したのか、よく考えてみ ましょう。その教室の方法論が自分に合わなかったのか、それとも訓練自体が合わないのか、はたまた 単なる練習不足か、視野の拡大が不十分だったのか、等々、反省してみましょう。それでも、教室に通 いたいならば、こんどこそ先ほどの問題をきちんと克服されるようにした方がいいと思います。



と言う事で、思いつくままに対処法を書いてみましたが、とにかく焦らずたゆまず、練習する、これが 最大の対処法であるとみそは今でも信じています。

追記 目の運動は必ずご自分が指導を受けている教室、又は本に従い行って下さい。その理由については、後述しますが、私の記述と速読教室の指導が矛盾・対立する場合、絶対に速読教室側の指導に従って下さい。

追記2 目の運動に関してですが、必ず1セットが終了した場合、少し休んで下さい。連続して1セットを行うのではなく、2から5分くらい休憩してから 行うようにされて下さい。




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