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目の運動を行う際に



速読を修得しようと思えば、全ての人が最低でも行わなければならないものがあります。 それが、目の運動です。この目の運動は、この間私が述べてきたように、視野の拡大と 目を動かす運動の二つによって構成されています。

ところで、この目の運動を行う際に注意していただきたいことがあるのです。それは、 「絶対に無理をしない」ということです。目は人間にとって最も大切な機能 を持つ器官であると私は思っています。その目に何かがあったら大変です。速読もで きなくなってしまいます。

以前、人づてに聞いたことがあるのですが、ある速読教室がこの目の運動の指導の失敗 により、受講生の方に目のけがをさせてしまったという話しを聞いた事があります。 もちろん、これは人づてに聞いた話であり、私もどの速読教室が犯した失敗かはしりません。 また、本当の話しなのかどうか、という確認もとれていません。しかし、私は、目の運動が速読 教室において最も重要な訓練であると同時に、最も危険な訓練であるとも思っています。

この事を逆に言えば、ルールさえ守れば、危険な行為ではない、という事です。ですので、 今から言うルールは必ず守って下さい。

  1. 必ず目の運動は、ご自分で購入された速読法の本に書かれた手順に従い、行って下さい。 みそのホームページ内に書いてある手順と矛盾または対立する記述が皆さんが購入された本にあっ た場合、本の記述を絶対に優先して下さい。

  2. これらの訓練は必ず自己責任の下、行って下さい。
    痛みがあまりにもひどいなー、等と感じたら、病院に行って下さい。また、目に疾患がある方等の 場合は、速読の練習を始める前に必ず病院に行き、主治医と相談の上に行って下さい。



ところで、このルールにはそれなりの理由があります。

まず、目の運動とこのホームページでは一般化して書いてあるのですが、実は目の運動の内容は、 速読教室によってかなりの「ぶれ」があるのです。試しに、皆さんがお持ちの本とそれ以外の速 読教室の本を少し見比べてみて下さい。一見すると訓練内容は似ているのですが、じゃっかんの 違いを見いだして頂けると思います。

そのじゃっかんの「違い」のためか、特に速読教室に通われていない方が一人で訓練する際にあ まり無理をしてしまうと問題が起きる場合があります。目を動かす場合も一定のテンポとスピー ドがあり、そのスピードやテンポを無視して行うと危険な結果をもたらす場合があります。その ため、私の書いた内容と本の記述に「対立・矛盾」がある場合、本の記述に従って行っていただ きたいのです。

また、訓練を行っている最中に「目が痛くなる」という事はよくあることなのですが、私が身近 にいない以上、それがどういう事を原因にして痛くなるのか、わかりません。ひょっとしたら、 深刻な問題をはらんだ「痛み」かもしれませんし、全く問題がない「痛み」かもしれないのです。 メールでも相談があったのですが、「どの程度のスピードやテンポで訓練を行ったのか」分から ない以上、いったん訓練を中止するのか、又は訓練の量を減らすのか、等の対策をとるしかあり ません。

また、この事は言うまでもありませんが、「自己責任に基づき」行って下さい。速読教室に行っ ている方ならば、インストラクターの方に聞く等の方法があると思いますが、私は皆さんの下に 行って毎日状況を確認するわけにもいきません。また、そのようなつもりもありません(無責任 かもしれませんが、物理的にも不可能ですし、このホームページを通じ私は自分を売り込む気は 全くないのです)。

ですので、必ず上記の約束の下、きちんと本に書かれたやり方に従い、行って下さい。速読は一 定のルールに従って練習すれば、全く危険のないものです。そして、極めて有益な技術でもありま す。

皆さんも、一定のルールを守り、きちんと行って下さい。焦らず、たゆまず、練習することが 上達の近道です。






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