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セミナー形式のクラスについて





ある方より質問を頂いた事があるのですが、セミナー形式のクラスを受講する事をどう思いますか、と聞いた事があります。多分、セミナー形式のクラスと言うのは、ある程度まとまった時間と日数の間で、集中して行われるクラスをさすのだと思います。

そう言えば、このセミナー方式のクラスを開講されている教室の一つに、斉藤先生の教室があるようです。斉藤先生の教室は、元々通信教育と企業にプログラムを提供する事を主にされている教室の様です。今回より、セミナー形式のクラスを、一般の受講生の方にも公開されるとの事です。比較的受講料も安く(一般の方は、約4万円となります)、その上企業セミナーであれだけの実績をあげている先生の事ですから、私も少しのぞいてみたくなるクラスに違いありません。興味のある方は、ここをのぞいてみましょう。

ところで、このようなセミナー方式のクラスの善し悪しと言う事は、ある程度難しい問題の様な気がします。また、この善し悪しはどうしてもその教室の持つ方法論にも影響されると言う事を、私は強調しておきたいと思うのです。

SP速読学院さんは、基本的にセミナー形式のクラスを否定的に考えている様なのですが、私はこの考え方は間違っていると言うよりも、先述した方法論との持つ特質と無関係に論じることは、単純に否定したり、肯定したりする事は無意味だと、思います。

確かに、SPさんの様にコンピューターを使用した方法をとり、またかつての新日本速読研究会の方法論を緻密化し、整理した教室の場合、ある程度まとまった日数をとり、長時間のレッスンは望ましい物ではないような気もします。

その理由なのですが、コンピューターのモニターを長時間(例えば、6時間)眺めろと言われれば、それは苦痛以外の何者でもないでしょう。また、目の運動という観点から言っても、視野の使い方と言う点において、私とは違う立場をとるSPさんや新日本速読研究会の場合、長時間のセミナー形式のコースは、あまり良い物だとは思えません。

むしろ、SPさんや新日本速読研究会の場合、集中してクラスをとるよりも、週に2から3回、定期的にレッスンに行った方が、その教室の持つ方法論から教育論の特徴から言っても、良い教室であるように思います。

これに対し、斉藤先生の提唱される様な読書に対する目的意識性を強く意識する教室の場合、どちらかというと、セミナー形式のクラスの弊害と言う物は、現れにくいし、また弊害と言う物を考慮しなくても良い物である様に、私は思います。

なぜなら、速読の中でも特にキム式に起源を持つ教室(パク式を引き継いだ教室以外の教室)では、速読修得の最大の山の一つとなるのが、視野の拡大と言う点にあるようです。大抵の教室が、この点に力点を置いていますし、紙の教材などを見ると、視野の拡大に異様な力を注いでいる教室があることが、分かると思います。

ところで、この山の一つなのですが、この点を意識的か無意識的に後景化したのが、斉藤先生の方法論の様な気がします。読み方を対象に合わせ変化させると言う、ある意味極めて当たり前な方法論を提唱する事により、このキム式の速読法がかつて要求した視野の拡大と言う問題を、さほど意識させないあたりが、斉藤先生の持つ方法論の特徴の様な気がします。

そして、この視野の拡大(私は目の使い方の問題であると考えています)は、一日や二日でどうにかなる問題ではないような気がします。もちろん、元々視野の広い方や目の使い方が上手な人もいるのでしょう。しかし、そんな人は、通常ごく一部に過ぎない様な気がします。また、視野の使い方にしても拡大すると考えたとしても(使い方と考えるならば余計ですが)、習慣を変えると言う事ですから、短時間でもいいから、日数がかかると考えるのは、当たり前の事の様な気がします。

としますと、このように視野の拡大をさほど意識させない教室の場合、私は、どちらかというと教え方の形式を意識せず、できるのでは、と思ったりしています。

要は、皆さんがどんな教室が自分に合っているか、と考えた上で、その教室の方法論からすると、どんな形式でのクラスが望ましいのか、と考える事抜きにしては、セミナー形式でのクラスの善し悪しは論じられないと言うのが、私の結論だと思います。

追記 斉藤先生と私は個人的に全くつながりがある訳ではありません。もちろん、メールなどを頂いた事はありますが、実社会において、私が彼を知っていたとしても、彼は私を知らないと思います。
また、このホームページで、私が斉藤先生が立派だと思っていると度々書いているのは、斉藤先生の方法論自体がユニークな物であるわりに極めて常識的な物であり、斉藤先生が比較的ニュートラルな立場で、お話のできる方だと思っているからに他なりません。

ところで、今回斉藤先生がついに一般向けのクラスを開講されました。この間一般向けのクラスは通信教育に主に限定されていた訳ですが、今回から比較的低価格で、クラスを開講されています。私自身は、斉藤先生がこの間通信教育でプログラムを主に提供されていたため、どうしてもうまく斉藤先生の趣旨が伝わらない事があるのでは、と思ったりして、残念だなーと思ったりしていました。

斉藤先生の速読法の特徴は、速読法と言うより、読書法に重きを置く事にあります。今後、通信教育を受講される方にしても、セミナー形式のクラスを受講される方も、その点に注意しながら、受講される事が大切なのかなーと思う気がします。

 


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