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丹田式呼吸法は無意味?



丹田式呼吸法って言われても、何の事か速読に興味がない方はご存じないと思うので、簡単に説 明しておきます。全ての速読教室で行われている訳ではないのですが、訓練そのものを始める前 に丹田式呼吸法を行う教室があります。その名の通り、丹田式呼吸法とは呼吸に関するものなの ですが、ヨガ(ヨーガというのが正確だそうです)などでも行われているもので、別に速読教室 に固有なものではありません。

この丹田式呼吸法は、鼻からゆっくりと息を吸い、大体吸い込んだ時間の倍の時間をかけて息を 鼻から出すものです。丹田とは下腹部の事のようですが、下腹部へと息を送り込むような気持ち で呼吸するため、丹田式呼吸法と呼ばれているのだと思われます。手順としては、目をつぶり、 リラックスした上で、大体5秒から10秒位かけゆっくりと息を吸い、10秒から20秒くらい かけて息を吐き出すのがポイントです。

ところで、この丹田式呼吸法に関しましては、賛否両論となっております。元々韓国からやって きた速読法では、この丹田式呼吸法を訓練に取り込んでいたようですが(詳しくは速読の科学な どを参照して下さい)、日本においては全ての速読教室においてこの丹田式呼吸法が行われてい るわけではありません。ジョイント式速読法(新日本速読研究会が提唱する速読法)の場合、丹 田式呼吸法に対してあまり必要ないものというスタンスをとっています(詳しくは、同研究会の 書籍を参照して下さい)。

じゃあ「こんなの必要ないじゃん」という気もしないではないのですが、みそはやった方がいい んじゃないかなーと思っています。何で必要なのかと言われますと、答えは簡単なんですね。

速読教室は、通常目の運動や視野を拡大する運動とか、いろいろ訓練をしているわけですが、そ れ以上にいかに「受動的集中」と呼ばれる状態を作り出すか、という点で苦労しているんですね。 みそは心理学者じゃないのでよく分からないんですが、ムキになって集中するとかえって学習効 率は落ちるそうです。そこで、一定リラックスしながらも集中すると言う状態を作り出すために、 速読教室はいろいろなノウハウを用いているわけですね。

もちろん、新日本速読研究会さんも当然そう言ったノウハウがあるわけで、「受動的集中」を単 に丹田式呼吸法を用いないで、やっているだけの話しなわけです。だから、単に新日本速読研究会 からすれば、丹田式呼吸法がいらないかもしれないが、他の速読教室から言えばそうとは限らない というのが、正確な表現だとおもいます。

結局、丹田式呼吸法が受動的集中を作る一つの要素ではないか、とみそは考えているんですけど。

もっとも科学者ではないみそにとって、確かめる手段がないところがつらいとこですけど。

そう言った難しい話しを抜きにしても、こう訓練する前の儀式としての丹田式呼吸法と言う要素もあ ると思うんですね。例えば、この呼吸法を始めると、「速読するぞ」という気持ちになるじゃないで すか。そうすると、こうなんかサクサク読めるぞ、という気持ちになれる。みそなんかざる頭なもん ですから、すぐにその気になってしまいます。

としますと、それだけでも丹田式呼吸法の必要性はあるのではないか、とみそは思うわけです。




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