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開発される新しい速読法



どうも寺田さんとある学習塾の経営者の方が、ついに速読法の開発並びに公開を開始したようです。

沖縄の学習塾の経営者の方からは、度々メールを頂きました。私と違い立派な方のようで、私も教わる事が多く、読むことが楽しみなメールを下さる方でした。

メールの文体から見る限り、学習塾の経営者の方にしても、寺田さんにしても、非常に誠実で、情熱にあふれた方と言えると思います。大体、私にはソフトを作る等という才覚もありませんし、それを公開しようなんて言う能力もありません。お二人の試みが成功することを、心より祈っております。

ところで、 今回誕生した新しい方法論は、多分新しい形の物だと思います。多くの教室の方法論は、元々ある教室から派生し、または修正し誕生したものなのですが、今回に関しては、逆に言うと速読業界とは無縁の方が新しく産み出した方法論として、私はある意味面白いなーと思います。つまり、多くの教室がキム式との決別から誕生したのに対し(新しい教室は既存の教室との決別になります)、全くのゼロからの試みですので、お二人の歩まれようとしている道がほとんど「けもの道」に等しいような道であると思われます。

今回のお二人の試みがどんな結果になるかはともかくとして、速読業界にとっては非常に意義深い物になると思うのです。速読業界は、この間ある教室からの分派が形成される事で、新しい教室が次々に誕生すると言う歴史でした(詳しくは、佐々木 速読の科学)。 これに対し、こういった教室のしがらみが全くない方が、新たな方法論を産み出すという事は、非常に意義深いものになると思います。 なぜなら、全く異なる業種から参入される方がいると、業界そのものが活性化する可能性もあるでしょうし、方法論上も全く異なる観点が明らかになる可能性もあり、業界全体の発展という観点からも好ましいと考えられるためです。

もっとも、お二人の道は決して平らな道ではないと思います。私がメールで受けた感じでは、未だ整序すべき方法論上の問題を、抱えている様に思います。特に、各速読教室が持つ知的所有権(著作権など)に配慮しながら、いかに訓練を整理し、発展させていくかは大きな課題になると思います。

また、寺田さんに対しても以前述べましたが、SRRにしても、未だ解決すべき問題を様々持っている様な気がします。私は、寺田さんのソフトが速読用のソフトとして極めて完成度の高い物である事を否定するつもりはありません。しかし、訓練用のソフトとしてこのソフトを考えると、各訓練間の関連性が未だはっきりしていると言えないし、またレベル別にいかにソフトを使用するのかと言う点についても、どの程度まで自由操作性を残しながら、効率的なソフトとしていくのかという事が課題として残されているように思います。

今後、お二人の様に速読法の開発を行いたいと言う方が増えると私には思えます。なぜなら、インターネット上でのやりとりが頻繁になればなるほど、情報は増え、私たちが読まなければならない情報は否が応でも増えていくと思われるためです。また、これらの情報の多くが私のホームページと同様に読む必要があるのか疑わしい物である事を判断するためにも、速読法を必要とする方たちが増えていくと思います。さらに、インターネット上のやりとりが、活発になればなるほど、速読の修得に失敗した方や成功した方からの批判そして助言をこの新たな速読法は、現在存在する速読法以上に受ける事にもなるでしょう。 この様な必要性と刺激が、お手軽でかつ効率的に学べる速読法の誕生を促すでしょう。

とは言え、速読法の開発は決して簡単に行えるものではありません。SRR自体が開発されてからかなりの年月がたっていますし、学習塾の経営者の方にしてもかなり多くの教育学や心理学の本を独自で研究され、現在の方法論を構築されている事を、新たに速読法を開発されたいと考える方に述べておきたいと思います。

「たかが速読ですが、されど速読」とも言えるのです。

お二人のご健闘と、未来の開発者の方に、心より敬意を。

そして皆さんの成功を心より祈っております。



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