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即席速読法


では、速読教室に真面目に通い、インストラクターから課されている 課題も真面目にやっている。にもかかわらず、読書スピードが上がらない 場合、どうしたらよいのでしょうか。
また、速読教室に行きたいけどお金がない、という場合どうしたらよいのでしょうか。

 

そこで、今回提案したいことがこの即席速読法なのです。

まず、速読教室が出した本を購入します。私みそがお勧めなのは、 「速読トレーニング」(新日本速読研究会の川村氏が書かれた本です)か、 「速読の科学」(NBS日本速読教育連盟の佐々木博士の本)が良いのではないか、と思います。

別に他の本でも全く構いません。ここで大切にしていただきたいのはフィーリングの問題であり、 「他の速読教室が出している本の方がフィーリングに合うなー」とか思えば、他の本を選びましょう。 他にも栗田先生(SRS)や佐藤先生等の有名で立派な方たちがいらっしゃいます。 気にせず自分のフィーリングに合う本を選びましょう。

次に本に従って練習をして下さい。ここで注意なのですが、コンタクトレンズをされた まま練習をするのは止めて下さい。どこの速読教室でも「目を動かす運動」を行います が、この際にコンタクトをしていると目を傷つける可能性があります。

    

ここで簡単に成果が出て、その上お金がある方はそのまま速読教室に直行しましょう。 そういう優秀な方は速読教室に行っても多分簡単に成果を出される場合が多いので(多いというのは、 あくまでみその経験上のことです。成果が出ない場合ももちろんありますのでその点はご容赦下さい)、 直行されることをお勧めします。また、一人で練習されると変な癖がつくことも多いので、是非速読 教室に行かれることをお勧めします。速読教室によっては無料または安価で体験コースのようなもの を設定しているところがありますので、お試しでとってみるのも手でしょう(無料体験コースがある 速読教室の場合、是非受講されて下さい。何といってもただですから)。

では、成果があまりあがらなかった方はどうしたら良いのでしょうか。ケースバイケースなので一概 には言えないのですが、あまり本を読んだ経験のない方の場合、速読教室に行かれた方が良いと思い ます。あまり本を読んだ経験がない方の場合、少しでも本を読む習慣を身につけていかないと、速読 しようにも、読書の習慣が未だないため、なかなかスピードそのものがあがりません。そのため、速 読教室に行かれることでまず強制的にでも読書の習慣を身に付けられた方がよいと思います。

でもでも、お金もないし、時間もない、という方の場合どうしたら良いのでしょう。また、以前 言いました速読教室に行ったんだけど、数値がのびなかったという方(もちろん本をあまり読む 習慣のなかった方でもこの方法は有効です)。

そう言った方は、この即席速読法をやってみましょう。

  

まず、ここで今から私が述べます方法は、所謂速読教室が目標とする何万字とか何十万字という目 標とは異なったものです。つまり、ここでの方法を実践しても多分一分間に二千字くらい読めるよう になる程度だと思います。ただ、お金もあまりかからない方法なので、是非一度試してみて下さい。

実は速読法の多くは、音読を止めるということにそのウエートの多くがさかれています。教室に よっては「音読をとる」なんて言う教室もあるようですが、とにかく「音読」=頭の中で音声化 しながら本を読むことを止める事にその力点がおかれています。

そこで、この頭の中で音声化するスピードをあげれば、当然本も速く読めるのではないか、という ことになるわけです。まず用意して頂きたいのが、騎虎書房から出されている四倍速で収録 されたテープと本(速聴についての本です。テープが付録としてついているもの)を購入して下さい。 (ご自分でテープを作るのが苦にならないならば、2倍速で再生可能なテレコを購入し、朗読をしている テープを購入し、そのテープを2倍速で再生したものを録音したら良いと思います)。 いろいろなシリーズが出ていると思うのですが(例えば思考は現実化するとか)、どれでも内容は結構で す。必要なのは、通常の四倍のスピードで収録されたテープと本です。そして、先ほど購入した速読教 室の本を手許において下さい。

  1. 速読教室の本に従い、準備運動をしましょう
  2. テープの付録の本を取り出します。そこで、今から聞きたいなーと思う所を先に読んでみましょう。 その際タイムを計って下さい。
  3. 次に、先ほど購入したテープの速聴用のテープを聴きます。
    ただ、ぼーっとして聞いていてもつまらないので、 テープが流されている所を同時に目で追っていきます。
    ここで注意することは、絶対にムキになって本を読ま ないことです。リラックスして聞きながら目で追っていくことが肝心です。目で追えないという方は、ただ聞くだけにしましょう。
  4. 次にまた速読教室の本に従い準備運動をします。
  5. さっきテープで聞いた所をタイムを図って読んでみましょう。

と、この1から5までの課程を何回か繰り返します。

この方法でも結構スピードは上がると思います。実はこの方法は、私の知り合いの方五人に試して頂いたところ、かなり 本が速く読めるようになったと喜んで頂きました。実証的なデータがかなり不足していますので、確実とは言い難いのですが。

とは言え、音読をするスピードをあげるという点で理にもかなっていると思います。また、この方法は以前速読教室に通ったものの、今ひとつ伸び悩んだという方やなんかあまり定着しなかったという方にお勧めです。なぜかというと、私が速読教室に通った後になかなか自分のスピードが定着せず、悩んだ上でとった方法がこの方法だからです(もっとも私の場合、二倍速で再生できるテレコの二倍速での音を録音し、再度二倍速で 再生できるテレコで二倍速で再生しましたが)。

 ただ、この方法は、速読教室に通われたことがない方の場合、一分間に二から三千字くらいのスピード以上になると 使えません。それは、人間がいくら急いで話した所で、一分間に千字くらいのスピードだと言われていますので、そのス ピードの三倍くらいまでしか読めるようにはならないためです(速読教室に通ったことがある方はむしろ能力が定着しさらなる成果を上げられる場合もあると思います)。

まあ、それでもかなり速いスピードで本を読んでいると言えると思いますが。
よろしければ、是非お試しになって下さい。



注 速聴というのは、SSIの田中孝顕氏によって提唱されている潜在能力開発のことです。
  よく雑誌にもでていますよね。この田中氏の著作によりますと速聴の効果として速読をあげています。先ほども言いましたが、音読のスピードが速くなれば、当然音読の範囲内において本が速く読めるのは私は当然のことだと思います。なお詳しくは、聴覚刺激で頭の回転が驚くほど速くなる 田中孝顕 騎虎書房等を参照されて下さい。


追記 即席速読法を実践される場合の注意として、目に疾患をもたれている方は、お医者様の許可や相談をされてから、行って下さい。また、目の運動を行い目が痛くなった場合、すぐに訓練を中止した方がよいと思います。なお、目の運動など(上記1及び4の課程の練習)は、上述した速読教室の発行した本に従い行って下さい。これらの練習は必ず自己責任で行って下さい。

追記2 速聴用の教材としては、他にも斉藤先生が同趣旨のものを作成されているようです。かなり、コスト面ではSSIのものと比べ努力されているようです。興味がある方は、ここから行ってみましょう。


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